【40代男性】足底筋膜炎の痛みが改善し歩きやすくなりました
【40代男性】足底筋膜炎の痛みが改善し歩きやすくなりました
お客様の声 Y.Sさん 40代男性

ある日、普段通りに歩いていたところ、突然かかとに強烈な痛みが走りました。その瞬間から、寝起きに一歩踏み出す時や長時間の歩行で常に痛みを感じるようになり、日常生活にも支障が出始めました。整形外科を受診した結果「足底筋膜炎」と診断され、湿布やインソールでの対応を続けていましたが、根本的な改善が見られず不安な気持ちが強くなっていました。
そんな時に四谷整体院を知り、思い切って来院。初回の施術で歩きやすさを取り戻し、「改善できます」と言われたことが何より安心につながりました。その後は週に一度のペースで通い、3ヶ月を過ぎた頃にはあれほど悩まされていたかかとの痛みがみるみる軽減。今では日常生活で痛みに悩まされることもなく、安心して歩けるようになりました。
整体院での施術は、ただ痛みを一時的に和らげるのではなく、足首やふくらはぎ、股関節とのつながりを整えて、歩行そのものをスムーズにする調整だったので、毎回施術後には「足が軽くなった」という実感がありました。これまで「歩くこと自体が怖い」と感じるほどだったのが、今では外出も楽しめるようになり、生活の質が大きく向上しました。
施術担当者の声
Y.S様、このたびは突然のかかとの激痛という不安な状況から、粘り強く通院を続けてくださり、改善に至った経過を共有いただきありがとうございます。初診時の評価では、典型的な「朝いちばんの一歩で強く痛む」「長く歩くと末尾で痛みが増す」という足底筋膜炎のパターンに加えて、ふくらはぎ(特にヒラメ筋)の硬さと足関節背屈の出にくさ、母趾(親指)の反らしにくさ(ウィンドラス機構の働きにくさ)、そして中足部がやや潰れて荷重が内側に寄りやすい歩き方が見られました。これらが重なると、着地〜蹴り出しのたびに足底筋膜が引き伸ばされ続け、夜間に修復しかけた組織を朝の一歩で再び刺激してしまい、治りかけと再負荷をくり返す“堂々巡り”に陥りがちです。
アプローチは「痛みの鎮静」「張力の再配分」「再発予防」の三段構えで進めました。まずは痛みの強い時期に足底へ過度な牽引がかからないよう、足関節(距腿関節)の微牽引と中足部の可動化、足底筋膜への縦方向の穏やかなグライドで循環を上げつつ、ふくらはぎ(ヒラメ筋・腓腹筋)とアキレス腱周囲の滑走改善を丁寧に行いました。同時に第一中足骨〜母趾の可動域を回復させ、蹴り出しで足底全体に荷重が散らせるよう調整しています。必要に応じてテーピングで土踏まずのアーチを“仮補助”し、痛み期の負担を一時的に軽減しました。
張力の再配分では、「硬い所を柔らかく」だけでなく「働きにくい所を目覚めさせる」ことに比重を置いています。具体的には、短母趾屈筋・母趾外転筋など足部内在筋の軽い促通、ヒラメ筋優位のストレッチ(膝を曲げたカーフストレッチ)で背屈角度を底上げし、歩行時に“べたっ”と潰れず“しなやかにたわむ”足に戻す狙いです。股関節まわりでは中殿筋と内転筋の協調を整え、骨盤から足裏への荷重ラインが一直線に落ちるように調整。これにより、一点に集中していた張力を“面”で分散できるようになります。
再発予防としてお伝えしたホームケアも、Y.S様が確実に実践してくださったことが改善スピードを押し上げました。①朝の“最初の一歩”対策:起床前にベッドの中で足首のポンピング20回→母趾を軽く反らすストレッチ30秒→足底をゴルフボール等でやさしく30〜60秒。②ふくらはぎの2種類ストレッチ:膝伸ばし30秒+膝曲げ30秒を各2セット、1日2回。③ショートフット(内在筋)ドリル:指先を丸めず土踏まずを「そっと持ち上げる」感覚で5呼吸×3回、週4〜5日。④段差でのカーフレイズ:痛みが落ち着いてから、片脚でゆっくり下ろす“エキセントリック”10〜12回×2〜3セット、隔日。⑤歩行の工夫:歩幅はやや短め、歩数(ケイデンス)を5〜8%だけ上げて、一歩あたりの衝撃を分散。靴は踵カウンターがしっかりし、ソールがねじれにくいものを選び、早期は硬い床での裸足長時間歩行を避ける——この5点です。単体では小さな工夫でも、積み重ねると足底への“引き伸ばし負荷の総量”が確実に下がります。
経過確認には、主観指標を使いました。朝一歩目の痛み0〜10、30分連続歩行後の痛み0〜10、翌日の残り方(+/±/−)を週ごとに記録し、数字が右肩下がりであれば順調のサインです。通院は週1回×約3か月で「痛みを出さずに動ける基準」を身体に学習させ、その後は間隔を空けても状態が保てるよう微調整を継続。Y.S様がこのリズムを崩さずに取り組んでくださったことが、改善の決め手になりました。
今後は、急な増量(いきなり長距離ウォーク・ラン)や、すり減った靴での長時間歩行、裸足での硬床生活の“3つのオーバーロード”を避けながら、上記のホームケアを“短時間×高頻度”で続けていただくのが最短ルートです。もし痛みが普段と異なる質(夜間もズキズキ・局所の腫れ熱・しびれを伴う等)に変わる場合は、別疾患の可能性を除外するため医療機関での確認を推奨します。引き続き、歩くことが不安ではなく“心地よい習慣”に戻るよう、状態に合わせてサポートしてまいります。
四谷整体院
院長 中澤
今回の施術のポイント・コツ
痛みの出ている「かかと」一点に着目せず、足底筋膜にかかる張力の総量と方向を見直し、歩行の一歩ごとにかかる負荷を分散・吸収・伝達できる全身連動へ組み替える方針で進めました。評価では、①足関節背屈の不足(特にヒラメ筋短縮)②母趾背屈の制限=ウィンドラス機構の働きにくさ③距骨下関節の回内固定傾向で中足部が潰れやすい④ふくらはぎ〜アキレス腱の滑走低下⑤骨盤から前方へ体重移動する“推進力”が弱く、足裏の一点で踏ん張るクセ、を確認。これらが重なると、就寝中に回復しかけた組織へ朝いちばんの一歩で再び牽引刺激が入り、治癒と再負荷を毎日繰り返す悪循環に陥ります。
施術は段階的に「鎮静 → 張力の再配分 → 推進力の再学習」。
まず鎮静では、足底筋膜には縦方向のソフトグライドのみ(横擦りは避ける)で循環を上げ、距腿関節の微牽引と距骨モビリゼーションで背屈の“遊び”を作りました。中足部はリスフラン/ショパール関節の軽いスプリングテストで硬さを見つけ、ミッドフットの“たわみ”を戻す方向へ可動化。踵骨は内外反の小さなロッキングで衝撃吸収の初動を回復し、アキレス腱パラテノンの滑走改善を丁寧に実施。痛み期はローテンション・ローフォースを徹底し、炎症の再燃を避けています。
張力の再配分では、足部内在筋とふくらはぎを役割分担させます。
・母趾—第1中足骨のモビリゼーションで蹴り出し終盤のウィンドラス機構を再起動。
・ショートフット(足内在筋)は「指を曲げず、土踏まずをそっと持ち上げる」感覚を重視し、5呼吸×3回を週4〜6日。
・カーフストレッチは膝伸ばし(腓腹筋)30秒×2+膝曲げ(ヒラメ筋)30秒×2を1日2回。
・痛みが落ち着いてからエキセントリック・カーフレイズ(段差でゆっくり下ろす):片脚10〜12回×2–3セットを隔日。“痛み0〜3/10・翌朝へ残さない”が負荷基準です。
・必要時はローダイテーピングで内側縦アーチを仮補助し、活動量を落とさず鎮静を進めました。
推進力の再学習では、足裏で踏ん張らず骨盤から前へ進む感覚を作ります。
・歩幅はやや短く、ケイデンスを5〜8%だけ増やす(スマホのメトロノームで管理)。
・着地は踵→外側縁→母趾球のローリングを意識し、「べたっ」と潰さない。
・臀筋(中殿筋)と内転筋の拮抗協調を促通し、膝が内側に落ちない荷重ラインを骨盤から足裏へ一直線に。
・走る方は復帰初期、上り坂・硬い路面・裸足を避け、平坦路のウォーク&ジョグから段階的に戻します。
ホームケアは“短時間×高頻度”で朝の一歩対策を最重視。
①起床前ルーティン(ベッドの中で):足首ポンピング20回→母趾の軽い背屈30秒→足底をゴルフボールで30–60秒“やさしく”。
②日中:ショートフット5呼吸×3回、必要に応じローダイテープ。
③夜:カーフストレッチ(膝伸/膝曲)各30秒×2、温シャワーでふくらはぎ—足底—踵を温めてから就寝。
④週2–3回:エキセントリック・カーフレイズ(隔日)。
NG:強い横擦りの足底マッサージ、尖った器具での強圧、急な長距離ウォーク・ラン、磨耗した靴の継続使用、硬床での長時間裸足。
フットウェアは、踵カウンターが硬め・中足部がよじれにくい靴を基準に、必要ならセミリジッドのアーチサポートで初期の牽引を減らします。室内もクッション性のあるサンダル等で裸足長時間を避けると、朝一の痛みが出にくくなります。歩数の増やし方は、1日あたり10–15%以内の増加、痛みが3/10を超えたらその日の負荷で打ち止め、翌朝の一歩で増悪がなければ同量を継続、が目安です。
セルフモニタリングは、①朝一歩目の痛み0–10、②30分歩行後の痛み0–10、③翌朝の残り(+/±/−)を週単位で記録。数値が右肩下がりであれば順調です。3か月かけて「痛みを出さずに動ける基準」を身体に学習させ、その後は間隔を空けつつ微調整メンテナンスで再発をブロックします。痛みが夜間もズキズキする、局所の発赤・熱感・腫れが強い、しびれを伴うなど質が変わる場合は、別疾患の除外のため医療機関での確認を優先してください。負荷の見直し+足部の機能回復+推進力の再学習を地道に積み上げることが、足底筋膜炎を**“痛みを気にせず歩ける日常”**へ戻す最短ルートです。
足底筋膜炎の症状について
足底筋膜炎は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて扇状に広がる足底筋膜に、繰り返し強い負担がかかることで炎症や微細な損傷が生じ、慢性的な痛みへと発展する症状です。典型的には「朝起きて最初の一歩を踏み出した瞬間にかかとに鋭い痛みが走る」「長時間の立位や歩行の後にかかとや土踏まずが強く痛む」といった形で現れます。これは夜間の安静時に筋膜が硬く縮み、翌朝の歩行で急に引き伸ばされることで損傷部に再び刺激が入るためです。
さらに、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱が硬くなることで足首の動きが制限されると、歩行や立位での衝撃が足底筋膜に集中しやすくなります。また、扁平足やハイアーチといった足の形状、長時間の立ち仕事、体重増加、不適切な靴などもリスク因子となり、負担が積み重なることで炎症が慢性化していきます。悪化すると歩くたびに痛みを避けようとして姿勢や歩き方が崩れ、膝や腰に二次的な不調を招くことも少なくありません。
足底筋膜炎のやっかいな点は、安静にしている時は軽減しても、再び動き出すと痛みが繰り返されることにあります。そのため「自然に治るだろう」と放置すると症状が長期化し、慢性痛へ移行するケースも多いのです。改善には、単に痛む部位だけをほぐすのではなく、ふくらはぎや足首の柔軟性を回復させ、足底全体に負担を分散させることが重要です。さらに、適切な靴の選び方や日常的なストレッチ・セルフケアを組み合わせることで、再発を予防しながら快適な歩行を取り戻すことができます。
足底筋膜炎は、日常生活の質を大きく左右する症状ですが、正しく原因を捉え、段階的に改善していくことで「歩くことが不安」という状態から「歩くことが楽しい」毎日へと確実に変えていくことが可能です。
※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません
